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2021年5月13日木曜日

秋の山歩き:平標山・仙の倉山

 今年もあと1ヶ月を切ってしまった。記録しておいて良いものはなかったか、振りかえってみた。

春から夏、野山が生き生きとしている時期に長いあいだ外出を控え閉じこもっていた。八月は暑さにくたばっていた。しかし、暑さがすぎると身体のどこかに溜まっていたものがうずくようになってきた。九月も下旬になると紅葉の知らせがちらつきはじめた。少しは我慢した。

一般に筋肉は使っていれば増え、使わなければ減るということは知っていた。最近知ったことには、ひとの脚の筋肉はこの増減の程度が他の部位の筋肉よりも著しいという。つまり、歩きまわること、走り回ることがヒトの「初期設定」デフォルトなのだという。草原におりた人類の祖先たちは逃げ回り、追いかけ回って生き延びてきたということなのだろう。

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と昨年10月上旬に書いたのだったが、ブログに載せるのを忘れていた。まぁ、元気に過ごしていたという記録(アリバイ、あるいは自慢話)として載せておく。






膝痛には内側広筋の筋トレ

 今年のアカヤシオは10年に一度の咲きっぷりと聞いて、我慢できなくなり足利の奥の猪子山から仙人ガ岳・赤雪山を歩いてきた。アカヤシオは豪華で、山の斜面もパステルカラーの草色に芽吹き始めたなかに山桜が点在し、うっとりする眺めだった。

今度のハイキングは、この冬から今月初めにかけて立ちくらみのような頭痛(アタマの血の巡りが悪いような症状)が続いたため、どれだけ歩けるものか試してみようとした。

松田川ダム下のバーベキュー広場にクルマを停め、松田川沿いに少し道を下り、道了神社の奥宮脇から斜面を藪こぎして登り、岩だらけの狭い尾根を伝って、猪子山に向かうハイキング路に合流した。


昨秋、平標山から仙ノ倉を歩いたときには、初め30分の急登で早くも膝が痛み出した。それが夢中になって藪こぎをしたり、岩ばかりの痩せ尾根でルート選択を楽しんでいたせいか、膝に意識がいくこともなかった。ハイキング路を歩き出して膝が痛くなっていないことに気がついた。

あわて者のぼくは、三角山から赤雪山へと大きく折れる辺りで道迷い。ちがう尾根を二つも降りては戻り、その度に藪こぎをしてしまった(あやうく遭難?)。という次第で山歩きガイドにある行程よりかなり余計に歩いてしまった。しかし、半年前のように痛みのため膝を伸ばして上り下りするようなことはまったくなかった。

原因は、この2月からスクワットの仕方を変え、いわゆる Wide Stance Squat に切り替えていたことがありそうだ。脚を広げてやるスクワットでは大腿四頭筋のうち、最も内側にある内側広筋に負荷がかかる、つまり“効く”らしい。そしてこの内側広筋こそが膝蓋骨(いわゆる膝のお皿)に付いていて膝を伸ばすなど、膝の動きを安定させるという。

そんなこととはつゆ知らず、一生懸命にスクワットをやっても少しも膝の痛さは軽くならない。「筋トレは裏切らない」なんてことは割引いて考えなくては、とぼくは思っていた。しかし、単にやり方が不適当だっただけのことらしい。やはり「筋トレは裏切らない」のだとぼくは簡単に信仰を取り戻した。

(内側広筋は写真の右足の右側のふくらみ、左側は大腿直筋。

74歳にしてはまぁまぁの脚でしょう?)