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2008年11月19日水曜日

夕焼けには困る




今朝は雪ですっかり白くなった富士が、街中からもきれいに見えた。

16時過ぎ、南側にある給湯室に行って外を見ると、高層雲の畝が連なり、その上にこの季節らしいうろこ雲が薄らと広がってて何とも美しい。建物に邪魔されずに眺めることのできる場所を探してウロウロしているうちに、休み時間が終わってしまった。後ろ髪(しかない)を引かれる思いで研究室に戻る。

後で聞くとその後の時間の夕焼けが素晴らしかったと言う。残念至極。一回限りだから困る。夕焼けで人生について語るのは大袈裟かもしれない。しかし、二度と繰り返されることのない中で生きていることを改めて思う。繰り返しの効くものは人口の複製ばかりと言ってよい。複製文化のなかにどっぷり浸かっているためだろう、何を捨て何を選び採るか、この厳しさを夕焼け一つで思い知らされてしまう。