2014年5月26日月曜日

再開

担当してきたゼミの卒業生たちが退職を祝って集まってくれた。教師冥利に尽きるとはこのことと思われる至福の時を過ごした。ありがたい。

どこか幼さを残していた学生時代の可愛い顔がどの人もすっかり様変わりして、実に豊かな顔つきになっている。更に感動したのは、スピーチの際に一人ひとりが強い目線を僕に向けながら、それぞれの言葉で、しかし簡潔明瞭に卒業後の生活や仕事、そして僕との関わりについて語ってくれたことだ。

人からある側面、ある要素を取り出し、それを比べることは傲慢で愚かしいことだろう。しかし、ついあの年齢で自分はあのように成熟していただろうかと思ってしまう。そして、そんな自分が教師としてこの人たちと接してきたことを想い出し、冷や汗がでた。

とはいえ、「自分を越えていく人間を育てられなかったら教師とはいえない」といった言葉があるではないか。勿論、卒業生たちの現在の充実した姿は、かつてのゼミでの僕の「ご指導」だけの賜物ではない。しかし、卒業後何年もたってからわざわざ集まる口実になるくらいの役割は果たしてきたのだろう。とすればこの程度の自己満足は許されると思うことにした。


このブログは担当する授業に出てくる学生向けのものだった。授業で不定期に出していた学生向け「通信」の印刷が面倒になってブログにしたのだ。しかし、学生との距離が拡がるなかで、読者に学生を想定することはできなくなり、知り合った人への自己紹介、友人への近況報告のようなものになっていった。

中には憲法など社会問題についてのメッセージがあるのだから、匿名ではなく筆者の身元を明らかにして発信すべきという批判もいただいた。今この国ではゴロツキ政治屋たちがなりふりも構わないかのように暴れ出しているのだから、これまで僕がとぼとぼと進んできた社会的・政治的行動とのつながりからも、確かにここで黙している訳にはいかない。

他方、歳をとって人との付き合いが狭まって行くのは困る。お付き合いを拡げ、続けるには自分自身から諸々を出して行かなければならない。現在の、そしてこれから出会うかもしれない友人に向けて、あるいは欲している友情を勝手に想像しながら、生活の中で感じたことを気軽に書きたいとも思う。そこで憲法に関わる発信は、別のブログを作って実名で行なうこととし、このブログは匿名のままで続けようと思う。