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2016年3月28日月曜日

蕗のとうのパスタ

先週のこと。「雪も消えはじめ、気持ちの良い日だったので散歩に行ったら、畦や土手のところにフキノトウが出ていたのよ。夢中になって摘んで帰ったら、玄関のところに近所の人から「たくさん摘んだので」と袋一杯のフキノトウが届いているじゃないの。とても消化できる量ではないので持ってきた」と言って新潟の友達がフキノトウをどっさりもって来てくれたのでーす。手伝って下さい。


こんな電話がかかってきたので、欲張りの僕は2つ返事でいただくことにした(つまり摘んだ人は新潟の方、その友人で私たちのご近所の方がお裾分けをしてくれた方、調理して食したのが僕たち)。

それにしても多い。突然に天ぷらを作るのは面倒。ネットで調べると、塩麹和えというのが出ている。まずこれで大半を処理して保存しようと、端からみじん切りを始めた。春の良い香りがいっぱいに拡がる。胡麻油で炒める。もうたまらない香り。一口つまんでみる。ほろ苦い旨味が身体を突き抜けるよう。これは保存するのはもったいない。そうだ。パスタだ。

慌ててパンを一旦火から下ろし、白を開け、パスタを茹で始める。天ぷら用に少し残すのも止めにして全部をみじん切りにし、オリーブオイルを足して炒め、塩麹で和える。後は至福の時間。

以上、まとめると:
①みじん切り、②オリーブオイルまたは胡麻油で軽く炒める、③少し火が通ったところで(?)塩麹で和える
Pasta delle Fiori di farfaraccio (flower stalk of butterbur) 
1. Chop into pieces
2. Saute with Olive-oil or Sesame-oil
3. Dress with Salted KOJI (塩麹)


その数日後、久しぶりに江戸一に行ったら品書きの札にフキノトウとある。さてプロはどうするのだろうと頼んでみた。酢味噌に和えたペースト状のものを軽く炙ったようなものが出てきた。洗練されている。しかし香りは弱い。やはりこれも鮮度が勝負か。