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2009年8月2日日曜日

先週初め、勤め先の小さな林からヒグラシの声が聞こえた。そのずっと前、7月の上旬にミンミン蝉のにぎやかな大斉唱が始まっていた。
蝉声の初めはニイニイ蝉、そしてアブラ蝉。ツクツクボウシの元気のよい声が、かっと照りつける8月の最中に聞こえ、その後にミンミン蝉、ヒグラシは秋の気配を感じるようになってからと、僕のなかの蝉暦では順番が整然と決まっていた。

最近、順序が乱れていると嘆かわしく「蝉よ、お前もか」と憂いていたりもしたが、今年はひどい。ヒグラシを聞いた時には「これは許せない」と思った程だ。蝉が鳴くのに、届け出や許可がいるとは思わない。しかし、ものごとには限度というものがありはしないか。そんな気分になる。

もう手遅れなのだろうか。