ガザに救援物資を届けようとしていた人道支援他団体の船団を、イスラエルの特殊部隊が公海上でまったく一方的に襲撃し、アメリカに次いで親イスラエルとされていたイラン船籍の船では、何と9人が殺された。大勢が負傷し、全員が「不法入国」と理由に拘束された。
さすがにイスラエル政府内部からも、これはPR戦での失敗との批判がおこっているらしい。
威嚇射撃によるガザ接近を阻むくらいのことは、予想されていた。しかし、かくもあからさまな国家テロが行われるとは、常軌を逸している。
http://english.aljazeera.net/video/
メディアでは圧倒すればよく、相手方の言論は無視し、こちらの報道の彼方に隔離してしまえばよい、反論する必要はない。これが当今のメディア戦術なのだろう。それでも、Avaazという国際的な運動団体などは、ガザ封鎖の解除と今回の襲撃の全面的調査を求めるアッピールを出して無視できない声を作ろうとしている。呼びかけから1日で、すでに20万の賛同が集まっており、その数は刻々と増え、もうすぐ50万に達しようとしている。このサイトを見ていると、文字通り地球は丸く、運動は国境を越えて広げることができると感じられる。
http://www.avaaz.org/en/gaza_flotilla_8/?cl=596803833&v=6436
当のイスラエル国内でも、政府を批判する街頭行動が広まっている。インターネットもばかにならない。
http://www.youtube.com/watch?v=LH5sXyrCFHo