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2010年5月31日月曜日

ジャンボンハム




ドトールの前に「ミラノサンド・ホワイトチェダーとジャンボンハム」として新商品の宣伝が出ていた。ジャンボン jambon はフランス語でハムの意味だろうから、訳が分からない。フランス風のハムとでも言いたいのだろうか。ミラノ風ならprosciutto プロシィゥットと言うほうが素直な感じがする。

そう言えば、「カフェラテ」というのも何かお茶味のコーヒーか、コーヒー味のお茶といった感じがする。イタリア語でいう caffè e latte の意味なのだろうが、それなら発音に近い表記はカフェ・ラッテかカフェ(エ)ラッテだろう。かの地では、大体が朝あわただしく飲む牛乳主体のコーヒーだ。

しかし、「本家」と違っていることをあれこれアゲツラウのはお門違いというものだろう。Sushi と称してアボカドやらカニ風かまぼこにマヨネーズといった組み合わせがあるらしい。「それは寿司ではない」と言っても、食べている人たちが「おいしい、好きだ」と言うのなら、それまでのことでまさかに「こんなものをおいしいと言うあなたは間違えている」とは言えないだろう。まぁ、そんなことを言うのは野暮というものだろう。フランスやイタリアにジャンボンハムなるものがなく、ミラノにはミラノサンドがなくても、「うまい」といって食べる人がいれば、ミラノサンド・ホワイトチェダーとジャンボンハム」は存在するのである。「文句あるか!」というところ。


それにしても、「まろやかなのに、コクがあるホワイトチェダーチーズとモモ肉のハムと彩り野菜をサンドし、オリジナル特製ビネガーソースで仕上げました」というのはウーンである。