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2010年5月6日木曜日

口蹄疫にも「政治主導」


宮崎での口蹄疫、殺処分頭数が約6万頭になったという。4月20日に繁殖牛農場で3頭に第1例が発見され、翌日にはそこから約3km離れたところで65頭に発見され、その後連日のように口蹄疫にかかった疑いのある牛や豚が数百頭から数千頭の桁で発見され、連休の間に次々に症状が確認されていったようだ。

「ようだ」というのは随分いい加減な言い方だが、それは僕がTVニュースを見ず、この国の新聞でも外信欄を中心に読んでいるからだ。2週間前に遡って確かめた訳ではない。しかし、家人は「どうも報道管制が敷かれている感じ」という程に報道が控えめだと言う。


67年のイングランドのシュロップシャーでの感染では約45万頭、97年の台湾では豚約500万頭を、01年の同じく英国のエセックスで始まった感染では約700万頭が殺処分されたという。

http://en.wikipedia.org/wiki/2001_United_Kingdom_foot-and-mouth_crisis

http://en.wikipedia.org/wiki/2007_United_Kingdom_foot-and-mouth_outbreak

宮崎大学農学部獣医衛生学研究室のサイトを見るとぞっとする状況を知ることができる。良く買いに行く肉屋のHさんによると、「九州からの動物の運び出しはストップ。恐慌状態にあるのは農家だけでなく、1頭何億円もする競馬馬をかかえている人たち。民主党になって政治主導ということで、前だったら翌日には農水省のお触れが全県に回っていたのが、未だ配られてもいない地域があるらしいですよ」とのこと。

http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~vet/hygine/HP/index.htm