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2010年5月17日月曜日

上州一之宮・貫前神社



上州一之宮・貫前神社に行ってきた。上越道を甘楽で降りて少しのところ。

まずは、参道が面白かった。初めに長い階段を上る。すると平らな所にでる。公園があったり、大きな樹々がありいかにも神社に来たという雰囲気がするが、肝心の建物は見えない。見回すと門が見える。行ってみると何とそこから下る階段があり、下に神社が見える。何ともわくわくさせられる空間体験だ。

大きな建物を仰ぎ見ながらその中に入って行くという体験は、これまで何度もしてきた。しかし、眼下に全体の配置をとらえ、その中に降りて行くという体験は初めてだった。威圧感がなくい。むしろ上から眺めた瞬間に建物との繋がりが生まれ、階段を少しずつ降りて行く中でそれは建物との一体感になって行く。なかなかの経験だった。

もう一つの感動は、大樹との出会いだった。門の脇に大きな銀杏と並んで迫力満点のスダジイがあった。目にした途端に、そこから発せられる何かの力に圧倒された。樹齢は千年に近いのではないかと思われる程の幹回り。力強いうねり。すさまじい迫力で迫ってくる。なんとも素晴らしい。

こうした樹々が残されているのも神社があってのことと考えると、神社はありがたいものだと思ってしまう。一日、この大樹を眺めていたかったが、後ろ髪を引かれる思いで再びクルマに乗った。