2010年7月20日火曜日

高いところに上げて舞い上がらせる


拠ん所ない事情である銀行の支店へ行った。口座を作った当時は駅近くの便利なところにあった支店が、人に断りもなしに20階以上もあるビルの上の方に移っていた。どでかいほぼ真四角の建物の1/6を使ってガラス張りの吹き抜けが作られている。建物の中にいながらにしては開放的な空間が楽しめる贅沢な造り。事務所部分は、この吹き抜けを囲むようにコの字型に配置されている。

その20階にも近い処の広い窓(掃除にもカネがかかるだろうね)からは、都心の**ビルなど埼玉に30年いた僕でも知っているビルが隣り合わせのように見え、神宮の緑ははるか下に広がる。悪い感じはしない眺めではある。諸々を見下ろす視線は、人の意識を優越感の方向に傾けるのだろうか。そう言えば、ミシュランの地図で、道路に緑のラインがついているところはpanoramatiqueとある。見上げるより見下ろす方が気分が良くなるのだろう。

しかし、どうしてこんなビルである必要があるのだろうか。空調、エレベーターのメンテ等々、似非エコロジストとしては、つい意地悪なことを考えてしまう。

そこにびっくりする程にばっちり化粧で武装したラファエロ型の美人さんがやってきて相談に乗ってくれるというのだから、演出にカネがかかりすぎている。彼女は普通預金に置いておくしか能のない僕に向かって、「**をここで運用すれば**、最悪でも**」等と色々の提案をしてくれる。旨い話しであればあるほど疑ってかかってしまう僕は、つい「ところで失礼ながら、**さんは月に化粧代にいくらかけていらっしゃいますか」と尋ねたくなり、こらえるのに随分に苦労した。