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2012年8月27日月曜日

まだやっているソーカエン(総火演)

知人が自衛隊の富士総合火力演習を見てきたという。報道によると、2400人の隊員、戦車・装甲車など約80両、火砲約80門、航空機約30機が参加し、観客は約3万1300人とのこと。
猛暑の中をご苦労なことだが、使った弾薬は約44トンで約3億8千万円分ときくと首を傾げてしまう。

ネットに出ている映像を見ると、陸自幹部も「世界でもこれを超える戦車はどこにもない」(そうだろう今時!)と胸を張っているという最新鋭の10式戦車が出てきて走りながらド派手に撃ちまくったり、島嶼防衛を想定して海自のP3Cや空自のF2も参加し、空対艦・地対艦ミサイルも撃ったりしている。しかし、そんな戦車をどこで使うというのだ。島嶼攻撃をしてくる相手は制空権を確保もしないで攻めてくると思っているのだろうか。

現実の根拠のない、心に浮かぶとりとめのない想像を幻想という。しかし、その幻想を多くの人が抱けばそれは現実となる。約3億8千万円の戦争ごっこのショーも、ある現実を作ろうとする人たちには安い経費なのだろう。