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2010年3月12日金曜日

久しぶりの星

年休をとって休みに行った先で、久しぶりに満点の星を見た。
夜になると星もろくに見えず、窓からは「みごとな都心の夜景」とやらしか見えない生活は、映画『トルーマン・ショー』The Truman Show(1998)の巨大ドームの中で暮らしているようなものではないかとすら思われてきた。

雪のためにTVアンテナの具合が悪くなったとかで、それでも通じているネットを無視すれば実に静かな時が流れる。
読み切れるはずもない小説類をもって来た。やはり数冊しか読めそうもない。柴田元幸訳のジャック・ロンドン短編集『火を熾す』(スイッチ・パブリッシング)を読む。「水の子」がAランクとすると、古くさいSFのような「影と閃光」「世界が若かったとき」はDランク、「火を熾す」「メキシコ人」「一枚のステーキ」はBランクというところか。

リュドミラ・ウリツカヤ、前田和泉訳『通訳ダニエル・シュタイン』の上巻も持ってきた。明らかに傑作なのだが手元には下巻がない。リクエストを出して順が回ってくるまで待つのは面白くない。読み始めるか迷う。