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2009年12月22日火曜日

非核三原則でノーベル平和賞

なぜこの時点で密約が「暴露」されたのか。

要するに、「持たず、作らず、持ち込まず」のうち、最後の「持ち込まず」を取り外してしまうということだろう。米軍はその艦船や飛行機に核兵器を搭載しているかいないかを明らかにしない方針を貫いているから、安保条約第6条交換公文に基づいて仮に事前協議が行われたとしても、そこで核持ち込みを拒むことができる保障はない。核兵器を搭載していないことを証明し、誓約する書類提出を義務づけるくらいの根性が日本政府にあってもよいのだが、我が国政府はこれまでに一度として事前協議の申込すらしたことがない。

少なくとも「有事」には持ち込めるようにしている。こうした判断は、以前から少し冷静に観察している人たち誰もがもっていた。それが密約「暴露」で証明された訳だ。だから「暴露」や告白のタイミングが問題になる。つまりは、非核3原則を2原則にしてしまう、あるいは有事持ち込みOKの2.5原則にしてしまうのが狙いなのだろう。折しもオバマ政権が核の先制使用について見直す姿勢を明らかにした。これに対する日米安保心中派からの牽制という感じがする。

それにしても、密約を大事に自宅に隠しておいて、しゃーしゃーと非核三原則でノーベル平和賞をもらいに行ったとは。やはり「政治家」という連中は、平気で嘘がつけなければ務まらないものらしい。