2013年1月12日土曜日

7月参院選の憂鬱

先の総選挙は、この間の構造改革・福祉解体と9条空洞化に反対してきた左派:共産党・社民党が深刻な後退を重ねた点もで注目されるものでした。比例区で、共産党は368.9万票、社民党は142.1万票の得票で、これはそれぞれ前回2009年総選挙の得票(498.4万票、300.6万票)から125万票、158万票も減らすものでした。2010年参院選挙の比例代表得票がそれぞれ356.4万票、224.3万票でしたから、共産党は300万票台への後退を脱することができず、また社民党はこの2回の選挙で80万票ずつ後退したことになります。ある人は、社民党も共産党も、議会政党として存亡の危機にあると見ています。

              共産党            社民党
1996
726.9
354.7
1998
819.5
437.1
2000
671.9
560.3
2001
432.9
362.9
2003
458.6
302.7
2004
436.3
299.1
2005
492
372
2007
440.8
263.4
2009
498.4
300.6
2010
356.4
224.3
2012
368.9
142.1
2013



共産・社民の衆議院選挙比例区、参議院選挙比例代表(区)の得票(単位万)


新政権の金融緩和策がすぐにデフレ脱却・景気回復の様相を呈することがなくても、7月の参院選挙で左派の得票が挽回することはないでしょう。とすると、参院では自民+維新3分の2以上の議席をとることがなくても、この右派連合が次の解散・総選挙のイニシアチブをとることになるのは確実でしょう。そして次の総選挙でも共産・社民は更に後退・消滅し、その段階に至ったならば改憲勢力が明文改憲を政治日程に乗せてくることは大いにありうることであるように思われます。

こんなことを心配するのは僕だけではないようです。佐川光晴さん社会的な平等を求める勢力をどう築き直していくのか、私も本気で取り組んでいこうと思っています」と書いたり、加藤哲郎さん「非核・非戦」勢力を総結集した、虹色のネットワークを作ろうと呼びかけています。

そして、7月の参院選の比例代表の非拘束式名簿では、原発推進・日米同盟強化・新自由主義改革に反対する諸勢力「共同リスト」を作るべきだという声もチラホラ出始めています。

しかし、こうした提案が今度の参院選で実現する可能性は殆どないと、僕には思われます。というのは、
左派の中で現時点で最も大きな組織と強い「集票力」をもってい共産党は、自党の議席や得票が増える等の利益を伴わないことには応じないという経験則があると思われるからです。その共産党が選挙協力の応じなければ、こうした提案の効果は殆どないものになります。


なぜ共産党が「共同リスト」などのようなリベラル派・左派の共同の提案に、これまで応じてこなかったのか。それは同党にとっては、同党と支持者層が重なるか近い政党派がつぶれることは、その票が同党にまわってくることが期待される事態なので大歓迎だからだと推測されす。これはこれで至って合理的な判断です。


そうではあっても、左派の国会議席がこれ以上に減ることは、現憲法が定める平和・自由・民主主義の諸原則の実現と発展を望む者にとっては大変に深刻な事態です。それは現実政治でどんなに酷いことが行なわれ・行なわれようとしても、そのことが国会で問題になりもしない(国会によって食い止められることは期待ないとしても!)ことを意味するからです。

さて、どうしたらよいものか、、、