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2012年4月29日日曜日

六義園は社交場


風もなく実に良い日和だった。気温は暑いくらいまで上がった。それでも湿気が少し残っていたのが良かったのかもしれない。


六義園へ散歩に行き、新緑を楽しんだ。おそらく東京に残っている下屋敷の庭としては最高のものだろう。65歳からは入場料も半額、年間パスは何と600円とのこと。園内至るところ老人ばかりで、格好の社交場になっている。ぼんやり歩いていると、ぼくよりはずっと高齢の男性から「つつじ茶屋には行かれましたか」と尋ねられ、園内の解説を受けた。庭の中央にある大泉水の水源は玉川上水を延ばした千川用水から引いていたのだが、都営三田線が作られた際に断ち切られ、今では井戸から揚水し循環されていることなどを伺った。誕生日を迎えるのが楽しみになった。


駒込駅と六義園との間の交差点におもしろい表示の組み合わせを見つけた。「豊島区 Toshima City」という表示と「文京区 Bunkyo Ward」という表示が交差点で向かい合っている。英語植民地主義の表れというべきか。
そういえば以前、通勤で渡っていた橋の脇には、「荒川 Arakawa River」とあった。そのうち成田空港には「日本国 Nippon State」なんて表示が掲げられるのだろうか。強い者にしっぽを振るのが習い性となったワンちゃん根性。