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2012年4月25日水曜日

ストレス(その1)

なじみの肉屋さんに行くと、園芸にこっているご主人が育てた見事なボタンが咲き誇っていた。


今朝もまた地震があった。地震の度に4号機の使用済み核燃料プールが心配になる。


4号機の建屋は、昨年3月15日の爆発で大きく破損し、使用済み核燃料プールが外部に剥き出しになっただけでなく、強い余震があればいつ崩壊しても不思議ではない危険な状態になった。東電は従来の耐震基準の2割増で補強工事を行ったから大丈夫と言っているようだが、しかし生身の人間が生きていることが出来ない程の高線量の現場でどれだけの工事が出来たのか怪しいものだし、またこれから起こる地震が2割増という範囲内に治まる保証はどこにもない。


核燃料プールには炉心の倍以上の使用済み燃料があり、これが崩壊すれば福島第1に人がいることはできなくなり、チェルノブイリの10倍規模の放射線汚染が引き起こされるという。事故直後3月25日の原子力委員会「不測事態シナリオ」でも、4号機プールの使用済み核燃料が溶解した場合、半径170kmが強制移住、半径250km(横浜くらいまで)に避難勧告とあった。


東電は今日、核燃料プール内に散乱した瓦礫の分布図を発表した。共同通信によると、「分布図を参考にがれきの重量や大きさを推定し、必要な機械の設計や撤去方法を検討する」とある。
http://www.47news.jp/47topics/e/228644.php

「東京新聞」4月17日の「こちら報道部」の記事によると、使用済み核燃料の取出しを3年後には終えるとの東電の工程表は、現場の高線量から無理で、最低でも5年はかかるだろうという。それまでに核燃料プールを倒壊させるほどの地震は起こらない保証はどこにもない。

そういえば3月8日の「朝日新聞」によると、4号機の核使用済み燃料の過熱による崩壊がなかったのは、まったく偶然のたまものとのことだ。

http://digital.asahi.com/articles/TKY201203070856.html