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2015年7月29日水曜日

青息吐息


各紙の安倍内閣に対する支持率は急落している。各種の世論調査によれば、今度の安保関連法案については反対が圧倒し、過半数の人が法案は違憲と考えている。とはいえ、内閣不支持率が支持率を上回った後の世論調査でも、他国軍への「後方支援」については不支持が37%であるのに対して、支持は50%あるし(日本テレビ 7.10~12)、法案が成立したら「日本の平和と安全を守ることに役立つと思うか」の質問に対しては、「役に立つ」が31%、「役に立たない」が42%と拮抗している(朝日新聞 7.11~12)。「法案に反対」の割合よりも、「今国会で成立させるべきではない」の割合の方がどの調査でも概して高いにも気になる。

法案への反対が短期間に急増したのは、集団的自衛権行使容認論の政府答弁の訳の分からなさ、いくら説明しても「永遠のゼロ」ならそんな報道は潰してしまえという暴論、挙げ句には時間をかけたからもういいだろうという採決の強行、こうした出鱈目に対する懸念や反発によるところが大きい。法案の危険性に対する理解の拡がりが、反対世論の拡がりの主原因だとは言えないのではないか。

だからこそ、法案に対する正確な理解を拡げることができれば、それは反対世論を劇的に大きくし、内閣支持率もその存立危機事態と言われる20%台にたたき落とす上で大いに役立つのではないか。こんな妄想をたくましくして、出前講師団なるものを若い仲間たちに呼びかけて立ち上げた。

それからが大変。バタバタと11日に記者発表までこぎつけ、その後は日に何十というメールが行き交う中であたふたする生活が始まった。そしてこの蒸し暑さ。実母が急死して一ヶ月がたった途端に相続バトルの気配。同じアパートの知り合いからは「送ってくれたのだけれど冷蔵庫に入らないから」と美味しい野菜が次々に届けられる。まったく人生は素晴らしい。