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2008年7月15日火曜日

杏の実


日曜に遠くに出かけた。その出先のスーパーで杏を見かけた。他の果物の値段に比べて可哀想になるほどの値がついている。懐かしさと美しさに惹かれて早速買った。傷みやすいので、都市部には出ないらしい。

以前、イタリア語を習っていたジョヴァンニGiovanniのところで、「さっき採ったばかりだ」と勧められたことを思い出した。窓から外をみると、たわわになった杏の樹が見えた。その時は余りのうらやましさに、すぐに手が出なかった。どうして日本の都市部ではもっと果実のなる樹々を植えないのだろうか。「その実が誰のものかが問題になる」「落ちた実の始末に困る」「争いになる」等々、すぐさまに聞こえてきそうな異論が思い浮かぶ。そういえば、隣の団地にある見事なヤマモモがあるのだが、今年は実が落ちもしないうちにきれいに片付けられていた。