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2009年9月15日火曜日

ベトナムからのメール

介護保険認定にかかわって台東区は蔵前の担当者のいい加減さにドタマにくることがあった。気分転換に灰谷健次郎と石川文洋の「アジアを歩く―灰谷さんと文洋さんのほのぼの紀行」を読んでいたら、セーフティ・ネットの構築がどうのこうのといっているこの国よりも、穏やかな笑顔で迎えてくれて、「あーここにずっといたいなぁ」とつぶやくと、「それならここにいればいい」と返ってくるような、この本に取上げられている社会の方がずっと安心して暮らせるのではないかと思われて来た。

そこでベトナムにいるA君にメールを出した。直ぐに返事が来た。どうやら、そんな社会はもう過ぎ去りし日々に属しているようだ。

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A君へ

先日、気晴らし本を読んでいたら、次のような料理が出ていた。

サトウキビにエビのすり身を巻いて焼く。別に野菜を用意する。野菜は、青いバナナ、スターフルーツ、キュウリ、青菜。これをバインチャンの上に載せ、特性のたれ(ベトナム味噌、つぶしたピーナツ、ごま、その他香辛料、砂糖など混ぜたもの)かヌクマムをたらして、巻いて食べる。
エビ、豚肉、かまぼこ、大根、人参、らっきょう、ピーナツを混ぜてサラダにしておく。フォントムの上に載せて食べる。
飲み物は、米焼酎のルアモイ(爽やかな香料の香り)、明命湯(フエ、中国の五加皮酒から甘みを抜いたような味)、333ビール、餅米から造る焼酎ネップモイ、バナナ酒。

こんなのを見ているだけでも、ベトナムに行きたくなった。

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M先生へ

お久しぶりです。先日、大学院の友だちが2人、遊びに来てくれました。授業に出てくれたり、私の行きつけの店の人と話したり。そして、なぜか初日は我が家でパスタを作ってくれました。ありがたい話です。Idゼミの大学院生がベトナムの子ども日本語を教えているので、ベトナム語の辞書やら教材を買っていきました。徐々に、S大学にベトナムが広がるかも!!??

戦争証跡博物館にも連れて行きました(この博物館に関しては、ベトナム人に案内してもらうのは心が痛む場所です)。日本で見る戦争の情報、特にベトナム戦争に関しては、私たちの情報がいかに少ないかが思い知らされます。フーコック島という今はリゾート地の島があるのですが、あるベトナムの学生は「ベトナムのハワイ」とかほざいていましたが、戦時中は、ベトコンの刑務所兼拷問所だったのです。歴史を知らないというのは恐ろしい話です。

その本に載っている料理は、簡単なものだったらお菓子として学校前でよく売られています。お酒に関しては、ビールが主ですね。ルアモイとか、普通のお店ではあまりみかけないです・・。一時期、私もやさぐれていて、寝ビールなんてしてたのですが(酒嫌いの私が!!・・・まあ、1缶で十分なあたりは、まだまだですが)、日本のビールの方がうまい気が。こっちは、ビールにも氷を入れるんですよ。東南アジアではよくみかけるようですが。

インフルエンザにかかってしまったのですか!? まあ、ものは考えようで、流行するであろう秋・冬からずれたのは不幸中の幸いでは!!??

こっちも、ニュース不足なのか、毎日インフルエンザの死亡者や患者数を追いかけている時期がありました。私は新型インフルンザの「新型」をはずすことを推奨しているので、勘弁してくれーと。ちなみに、こっちは肖像権などが違うのか、新聞にインフルエンザにかかった最初の人などが、顔はモザイクで新聞に載ったりしていました。ベッドの上で雑誌読んでいたり・・・。そこまで追いかけなくても。

体重が増えたのは望ましいことですが、状況はあまり芳しくないようで。こうなったら、言いたいこと言って、すっぱり大学を出るのも勇気っちゃ勇気じゃないでしょうか。体がもってこその、これからの人生ですよ。なんて、M先生が出て行って一番困る学生は、他ならぬ私なのですが(^_^;)

3泊4日ぐらいだったら、7万円前後で行けますよ。そのうち、燃油サーチャージが復活するかもしれないので、10月か11月ごろはいかがでしょうか。学生にはお土産持って帰れば大丈夫ですよ。

ちなみに私はビザで問題発生。1か月以内に国外でビザを取り直せとのこと。へたれなんで、カンボジアとかじゃなくて日本に戻りそうですよ。というか、当局は何してんの!って感じです。ここ最近、ビザを更新しようとした外国人の多くが引っ掛かっているようです。私のは特に重症なのですが(6カ月マルチを申請して1ヶ月シングルで返ってきました)。

最近は、授業が3倍に増え、前みたいに暇でやばいということはなくなっています。ようやく張りのある生活という感じです。M先生も、こちらで1か月ぐらいいかがですか( ̄ー ̄)

今、問題の労働許可書なしの外国人労働者ですから。最近、税金とかの問題で、不法外国人労働者が問題視されているんですよね。戦々恐々。ちなみに、ホーチミン市で働く外国人労働者の70%は、労働許可書を取得していないそうです。取るのに半年以上かかるって・・・。ある外国人学校では、日本人講師への給料が雑費扱いになっていたそうで。所得税逃れ以上に、労働許可書が問題なのでしょう。そこら辺がまだまだあらいんですね。もしかしたら、強制送還されて帰ってくるかもしれません。