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2010年4月22日木曜日

後ろめたいお土産


フィレンツェから帰った友人が、チーズを送ってくれた。ペコリーノpecorino という羊乳から作られたチーズ。しかも、何年も熟成したもの。フレッシュなものもおいしいが、この熟成したものは旨味の固まりで、上等な鰹節にも通じる味がする。見ているだけで唾が出てくる。

重さは2kg。これだけのものを作るには、何10リットルという乳が使われている筈だ。地球の裏側までこうしたものを持ってきてもらって食べる贅沢は、この時代に果たして許されることなのだろうか。つい、そんなことを考えてしまう。

それにしても、これに合う葡萄酒もトスカーナ風のパンもない。しばらくは飾っておくのか。