2011年4月3日日曜日

「専門家」という野蛮人


昨日、探していた「4月バカ」では見落としていた本当のバカが、今日になって見つかった。日本気象学会の理事長殿である新野宏という方(東京大学教授)が、「学会の関係者が不確実性を伴う情報を提供することは、徒に国の防災対策に関する情報を混乱させる」「防災対策の基本は、信頼できる単一の情報に基づいて行動すること」などとする通知を18日に出していたというのだ。何様のつもりか。 
アホというより、学会の名を借りた情報統制であり、学問の社会的責任を脅かす犯罪行為というべきだろう。


http://www.asahi.com/national/update/0402/TKY201104020166.html 
http://wwwsoc.nii.ac.jp/msj/others/News/message_110318.pdf


もう一つの小話は、文科省が全国の大学に出したという、被災者支援ボランティア参加を大学の単位として認めてほしいという要請だ。そもそもボランティアは、言葉の意味からしても、対価目当てに行われるものではない。確かに、問題の現場に出る経験からは、教室の中での学習ではけっして得られないものがあるだろう。僕のゼミからも、中越地震の被災地にゼミ欠席の連絡もなく飛び込んで行った学生がいて、この青年は一回り大きく成長して戻ってきた(もっとも倫理学* *の単位は落とされていたが)。


http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY201103310249.html


しかし、受入れる被災地とすれば、アラカンの僕の歩速にも付いて来られないような筋力しかもたず、災害復旧や被災者支援のイロハも知らない若者に、「行って何かすればもらえる」と思われた単位目当てで来られても、とんだ迷惑であることは明らかである。


それにしても、一方で「安全基準」を250mSv/年に引き上げられた下請けや孫請けの労働者が、猛烈な被曝の中で、生命と健康の代価を払わされながら奮闘し、危機を乗り越えてくれることにしか望みを託せない現状には、実に参ってしまう。


<参考サイト・その2>


自称文科系の人のための放射能の話
http://guskant.github.com/bgs/
放射線量観測データ
http://sites.google.com/site/radmonitor311/