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2011年4月25日月曜日

節電とバリアフリー

久しぶりに電車や地下鉄に乗った。駅では至る所でエスカレーターが止まったまま。お年寄りが溜め息をつきながら、休み休み階段をのぼっている。おかしい。脚が不自由な人は階段を降りるのも辛く苦しいはずだ。


節電の必要が仮にあるとしても、そのツケを弱い者に回すのはおかしい。放射線の感受性が高い子どもたちに大人と同じ基準をあてはめて平然としている感覚に通じるものがある。


この国のバリアフリーの程度が知れてしまったと、親しい友人と話していると、もっと呆れる話しを聞いた。彼の勤め先の大学では、学内至る所にある自販機は元気に動いているが、エレベーターは止めているというのだ。そこである人が学長に「バリアフリー法の観点からしても止めているのはおかしい」と糾したところ、学長センセイは、「重いもの等を運ぶ時は動かしてもらって構いません」とのたもうたとのこと。かなりどうにもならない。