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2009年4月9日木曜日

若い人には期待してしまう



今日も良い天気。新入生の講座ガイダンスがあった。教員の自己紹介はメンバーが11人もいるので、昨年辺りから「主任」が代表して歓迎の辞をを述べることになった。何せ教員には、職業柄だろうか、喋りたい人が大勢いるのでそうでもしないと自己紹介だけで延々1時間以上かかってしまい、眠る者続出、担架で担ぎ出される者も出かねない(嘘か?)という事態になる。

そこで、挨拶代わりに僕はチラシを配った。読み返してみると、やはり教師づらした説教クサイ。僕としては「君たちに期待している、君たちの奮闘の役に立ちたい」というアピールのつもりなのだが。



以下に再録:

よ う こ そ !

○ 社会に目を向けよう!
 後にも先にも君は君だけ。しかし、我々は生まれる時代も場所も選べない。周囲に流されながら受け身で生きていくのか、少しでも自分らしく主体的に生きていくのか。
 そのためには、自分がどんな時代、どんな場所に生まれ育ってきたのか。これからどんな時代を生きていくのか。面倒でも、辛くても社会に目を向け続けることが不可欠です。これは、また自分とは何かを考えていく上での前提にもなります。

○ 視野を広げよう!
 大事だと思う社会問題を追っかけていこう。週に1回は、定評ある外国の新聞サイトを見よう(見出しだけでも)。
 君が学生時代に拡げる視野の幅が、これからの君の人生、活動の幅を決めていきます。丁度、扇の要の角度の違いによって裾の広がり方が変わるように。

○ 知ることより大切なのは考えること
 何故なのか? 本当なのか? そうなるとどんな影響が出るのだろうか? 現実には可能性の少ない極限(いうなればマイナス無限大、プラス無限大)まで突きつめて根底的に考えることができるのは学生時代ならではの特権です。「青臭い」と言われようと、徹底して考えぬく自己訓練をしましょう。そのためには、まず自分の感じ、考えを書いてみることが大事です。

○ 異質との出会いを楽しもう!
 「仲良し百人つくる」より、これからの人生では、困ったときに親身になって支えてくれる友、心おきなく徹底して討論できる友が大事になってくるでしょう。これはオカネで買えるものではありません。そのためには、日頃「えっ!あの人と?」と思っている人、「メチャ変人・奇人」と感じる人、自分の理解をこえるような人、思ってもいなかった人との出会いに自分を軽く開いていることが大事です(この頃、コミュニケーション能力なんていうやつの第一要素)。自分が求めてもいないのに、自分と違う人と出会ったら、それは「儲けた!」と思えるくらいのことではないでしょうか。

<自己紹介> 

「団塊世代」の初老のジジイです。ストレス抵抗力は皆さんの何十分の一。
特に、暴力によらない平和・安全保障をめぐる法問題を研究しています。