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2009年4月15日水曜日

外国のサイトを見る意味



日本でのG20の報道は、何が中心問題なのかも分からないようなぼんやりしたものが多かった。記事を作っている記者の理解水準が高くないからだろう。「分析」と称する記事のあらかたも、例によって外国紙の論説や分析記事を読んで、つぎはぎしたようまもの。報道全体から受ける印象は、専らオバマの「国際政治」へのデビュー・ショーといった趣き。

そして刺身のつまのように、反対派の「暴徒」の暴力的行動のみが添えられている。自ずから「何が問題だか分からんが、どうやら訳の分からんことをする馬鹿な奴らがいつものようにいるものだ。困ったことだ」といった、分かったふうの自己了解に流し込まれるような構成になっている。

その「暴徒」なるものについては、当の現地での報道は随分と違ったものであるようだ。Guardianのサイトを見ると、取締に当たった警察にこそ「暴徒」が少なからずいて、それが問題になっていることが分かる。こんな報道ギャップに接する度に、僕は日本の新聞を読む意欲が減退してしまう。しかし、英語は大嫌いだしなぁ、、、困ったことだ。

http://www.guardian.co.uk/uk/g20-police-assault-ian-tomlinson

http://www.guardian.co.uk/uk/2009/apr/15/metropolitan-police-tomlinson-assault-g20

http://www.irishtimes.com/newspaper/breaking/2009/0415/breaking17.htm

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090409/191486/