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2010年1月24日日曜日

辺野古

名護市長選挙で移設反対の稲嶺さんが勝った。良かった。



http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cateid=14&id=1169&page=1

普天間の辺野古移転は、これでなくなったと見てよいだろう。そもそも、沖縄の米軍基地は、占領下にハーグ条約に違反して、米軍が銃剣とブルドーザーで強奪して不法に占拠し作られたものだ。歴代の日本政府がこれを認めて来たとしても、土台が不法に作られたものなのだから、普天間も移転でなく廃止、無条件返還を求めるのが筋である。

アーミテージもどこかで辺野古は無理と発言していた。「日経」は、ダニエル・イノウエ上院歳出委員長とかが、「フィリピンの米軍基地交渉では米側は合理的で寛大な提案を出したが、フィリピンは『もっと米国がカネを出すべきだ』と促し、我々はフィリピンから去った」と日本メディアに語ったと報じている。イノウエ議員の言うのは、アジア有数の基地だったスービック海軍基地やクラーク空軍基地のことだろう。まるで、沖縄米軍基地が日本の防衛(訳のわからない言葉では抑止力)のためにあるかのような発言だ。イノウエ議員は恫喝をかけたつもりかもしれない。

しかし、在沖米軍基地が日本防衛基地であったことは、かつても今も一度としてない。一貫してそれは米軍事戦略、中国と朝鮮半島をにらみ、米本土から地球の裏側という格好の位置にあって、東アジアからインド洋にかけてのいわゆる「不安定な弧」に出撃するためのハブ基地でしかない。ベトナム戦争での主要兵站基地でありB52の出撃基地であったのと同様に、イラク侵攻でもここから海兵隊が出撃している。

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100124ATGM2301W23012010.html

出て行くというのなら出て行ってもらおう。スービック海軍基地の跡地は大工業・リゾート地帯になり、クラーク空軍基地は、アジア・太平洋のハブ空港に変身しようとしている。基地を置くことの「見返り」にとつぎ込まれた補助金で地元経済は撹乱されてきた。施政権返還の時の移転費建替え密約や、今度のグァム移転費用負担のようなことは止めて、散々勝手に使ってきた米軍に、出て行くに際して原状回復の費用くらい出させるのが日本政府が次に取るべきことだろう。正式の貸借契約を結んだところでも、出て行くに際しては原状回復は借りた側が負担するのが普通のことではないか。

http://www.kusanone.org/