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2009年6月8日月曜日

面白い経験をしたと考える



私事にもなるが、この約4年半の間はひどい経験の連続だった。
まさかに還暦を過ぎてからこんなことが立て続けに起こるとは思ってもいなかった。60歳といえば初老である。穏やかな暮らしになって当然と思っていた。今にして思うとそう思う根拠はまったくなかった。

昨年は半年でそれまで30年間以上保ってきた平均体重を一気に6〜7kgも減らしてしまった。おかげでどんな古いズボンでもはけるようになった。しかし問題はベルトで、これが腰の周りをぐるぐる回ってしまう様になった。ベルトとしての用をなさないのだ。

ひどい経験といっても、辿ってみるとその原因は、それぞれなりにずっと以前から準備され、種がまかれていたことも分かってきた。なるべくしてなった。それが一時に集中したから応えた。とはいえ一時に集中したことにはそれなりの原因もあるのだろう。まだその原因までは分かっていない。

「何か悪いことでも私たちがしたって言うの?」と嘆くこともできる。悪いことが連続してやってきたことには相互連関があり、予想の範囲を越え重なってやってきたからには、その原因は自分たちにあると仮定した方が合理的ではないかとも考えたくなる。「悪いことがある時に限って悪いことが起こる」という何とかの法則というやつ。

しかし、まずは「とんでもないこともこの人生にはあるものだ」、「めずらしい経験をさせてもらった」と思うことにした。悪いことが連続して重なったからといって、その原因が自分たちにあると仮定するのは飛躍し過ぎというものだろう。

先週、大収穫した枇杷の樹を見たらみごとに実がなくなっていた。聞くと昨日は鳥が群がるようにやってきていたとのこと。今年は人間殿の勝利。にんまりとした。