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2009年6月15日月曜日

必要だった4年間か?



遺産分割をめぐって妹弟から出された調停が、ようやく終わるところまで来た。4年越しの終結。
2月21日に書いたように僕のいわば完敗。どうせそのような結果になるのなら、最初から諦めてしまえば、余計に辛く苦しむこともなかったのかもしれない。

しかし、どうやらこの4年間の苦渋は必要な過程だったと思う。自分は自身で思っていた以上にお人好しであることを確認したこと。親子関係の欺瞞に満ち満ちた真実を知り得たこと。その中で自分の抱えている困難に気付かされたこと。金銭が人を如何に愚かにし、また嫌らしくするかの魔力の怖さと、人生の時間の貴重さを学んだこと。そして何よりも、忍耐力など自分自身の人間性がいささか深まったこと。

体重は6〜7kgも減って、総てのベルトは短くせざるを得なくなった。しかし、これはこれで僕にとっては必要な過程だったのだろうと思う。おかげでコレステロール値も減ったし、悪いことばかりではなかった。勝手に「苦悩は忍耐を、忍耐は知恵を、知恵は希望を」とかいう新約ローマ書だったかの言葉を思い出した。訳によっては、この「知恵」とあるところが、「練られた品性」とか「徳」、「練達」とあったりするのだが、元のギリシャ語(?)を知らない。